59: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:48:06.32 ID:EnRHzSex0
ある日、僕はそろそろ先生に借りを返そうと思った。
二年の後期中間テストで、かなりの成績を修めたのだ。
両親は大喜びし、僕に、いくらかのお小遣いをくれた。
そのお金で僕は先生に「飯奢れ」の約束を果たすのだ。
「先生。今日、学校終わってから、暇だったりする?」
「暇じゃねえよ。教職ってのは暇じゃねえ。分かるか」
「そっか。前言ってた、ご飯の約束を守ろうと思って」
「今日の分の仕事は、終わってるからな。早く行くぞ」
と言っても、先生が向かった先はファミレスであった。
僕の財布の中身を気にしてくれているのだろうか?
先生は一番安いパスタを注文し、たばこに火をつけた。
「お前が出世したら、高いもん奢らせてやるからな」
「言葉がおかしいよ先生。奢らせてやるってなんなの」
「気にすんな。注文きたぞ。いただくとするか。ごち」
「うん。いただいてください」
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