33: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/20(土) 01:29:22.97 ID:KQS4xPSf0
「なんかあの人ってさ、どことなく八重樫に似てねぇか?」
「あの人ってハルさん?」
話題に連れて一砂もカウンターを一瞥する。
「そう、なのかな?」
木ノ下の言う「あの人」との言葉だけでハルを指されたことは、八重樫に取って嬉しいかどうかで言えばあまり嬉しくはなかった。
敢えて重ねられるのならば、店長のほうが良いと思う。
「……性格とかじゃなくて、見た目のことだよ」
八重樫に気を悪くしてほしくない一砂は、もっともな意見でその場を繕った。
木ノ下も続いて「そりゃ性格が違い過ぎる」と付け加える。
「しっかり聞こえてるぞ木ノ下ぁ!!てゆーか一砂はあとで覚えてなよ!!」
突如としてカウンターから顔を出したハルが二人を睨む。木ノ下は笑って過ごすが、一砂は後を予期したじろいでいた。
杏子は、そんな様子を楽しそうにクスクスと笑いながら観察している。
きっと、誰が目にしてもユーモラスに映る空間なのかもしれない。
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