過去ログ - 妖夢「これがソードアート・オンラインですか」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/15(月) 09:20:37.87 ID:yDP7SWGp0
ヒースクリフ「公平を期するため、諸君らに私だけが持つ、
       最初にして最後のユニークスキルを教えておこう。神聖剣という」

妖夢「なんですか、その大袈裟な名前。茅場さん、ずいぶん歳を食った中学生なんですね」

ヒースクリフ「くっ……このし――ごにょにょ剣は、片手用直剣と大盾の合体スキルで、
       全スキル中、最大の防御力を誇っている。一方で攻撃性能は普通だ。
       ほかの九種類がすべて攻撃翌力に特化しているのと、正反対の属性といえるだろう」

妖夢「さすがフェアネスを貫き通したGMの鑑ね。情報開示ありがとう。そこだけは認めてあげるわ」

ヒースクリフ「なお私のレベルはきみと同じ一〇八としている。それは済まないが演出上、了承してもらいたい」

妖夢「私が八ヶ月戦い続けて到達した高みを、データ操作一発とは、さすがにチートすぎますよ。
   でも仕方ないわね。そうでもしないと最低限の勝負にすらならないもの。
   一〇八か――奇しくも煩悩を示す数字とは、未熟な私らしくもあるわ」

ヒースクリフ「それではデュエルだ。モードは――」

妖夢「もちろん、完全決着モード!」

ヒースクリフ「ためらいもしないのだな。さすが冥府の守護。
       それでこそこの戦いも盛り上がるというものだ」

妖夢「私はこの世界で唯一、正真正銘、本物の剣士。あなたの命を奪うことに、なんの感情もないわよ」

キリト「いよいよ始まるのか。最後の戦いが」

アスナ「大丈夫よキリトくん。ヨームちゃんは最強なんだから」

クライン「うお〜〜、ヨームの返事が気になってラストバトル観戦どころじゃねー!」

ヒースクリフ「それでは――行くぞっ!」

妖夢「盾ですか。折伏無間! なに、弾かれた?」

ヒースクリフ「……ほう。まさか攻撃判定のある特殊盾を大胆に掴もうとするとは。だがまだまだぁ」

妖夢「甘い! 炯眼剣!」

ヒースクリフ「剣術で当て身技だと? ぐおぉ!」

妖夢「生死流転斬! あなたていどのド素人剣術なんて、どれほどチートなスキルに頼ろうとも、
   私の敵じゃない! キリトさんのほうがまだ強いわ。円心流転斬!」

アスナ「ヨームちゃんが珍しく技名を叫んでいるわ。よほどノッてるのね」

キリト「システムが用意した最強の攻撃スキルを持つ俺ですら、
    ヨーム相手には最長三〇秒しか持たないからな。相手が悪すぎる」

妖夢「最後は未来永劫斬! ――はい、いっちょあがり。HPバー、削りきったわよ」

ヒースクリフ「……ああ、終わった。これでやっと、私の世界も次の役割へと向けられる」

妖夢「なにそれ? ちょっと、なに深そうなことつぶやいてるんです――」

システムアナウンス『七月七日七時七分、ゲームはクリアされました。ゲームはクリアされました……』

妖夢「おー、七並び。これは吉兆だわ」

クライン「待ってくれ〜〜! ヨーォォォォム!」


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