過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 10:26:49.64 ID:cB3TxE+Go

 体調もそうだが精神的に安定していないという自覚もある。
 余計な喧嘩を自分から売ってしまうかもしれない。
 何かしら悪事を働いているというのであれば止めなくてはならないけれども、食蜂操祈は性格破綻者ではあっても悪人ではない。
 自分の利益に忠実ではあるがそれを押し通すために誰かを傷つけることを積極的に行う人間でもない。

 無責任なようだが今は自分の体調を優先させよう。
 美琴は大気圏まで突き抜けるような蒼穹を恨めしそうに睨んでから保健室へと歩みを進めた。
 常盤台中学の保健室は教員棟の一番端にある。
 通常ならば校舎内を突っ切っていく形になるのだがたまたま外から帰ってきたばかりの美琴は別のルートから行くことになる。
 職員室の前の廊下は、通らなかった。

 人の気配がないな。
 そんなことを感じながら保健室までたどり着く。
 電磁波で確認するまでもない。
 明確に誰もいない。生徒も、教師も。

 何を考えているかは知らないが、これが『食蜂操祈の望んだ結果』なのだろう。
 彼女の精神支配は教師陣といえども、否、無能力者ですらない未開発の大人が抵抗できるものではない。
 それならばそれで―――静かに休めるというものだろう。
 悪事に便乗するようなものかもしれないけれども、見逃して欲しいというものだ。

 それでも、


「失礼しマース」


 と、大きな声で、そしてめいいっぱい保健室の引き戸を開けた。



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