過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 10:19:40.97 ID:cB3TxE+Go


「つか、ムカつくわよね」


 片眉を釣り上げて美琴が言う。
 誰に聴かせるというわけでもない独り言。応答するような爽やかな風が耳元をくすぐったが表情は変わらない。
 グラウンドが見渡せる渡り廊下に差し込んでくる日差しはとても強く彼女の目は糸のように細くなっていた。


「アンタらの商品にどれだけ投資してると思ってるのよ。いい加減効果出しなさいよ」


 下を向けば何一つ抵抗なくコンクリートの地面と自分の足元が見える。
 特段重いものをぶら下げたいとは思わないが投資に見合っただけのリターンが欲しい。
 具体的には手のひらサイズからの華麗なる脱却。
 女性として魅力的な肉体になりたい。

 彼女を知るごく少数からは疑問に思われることもあるが御坂美琴はお嬢様である。
 ツンの代わりに雷撃をぶち込んだり電磁力で超加速したコインをぶち込んだりすることはあるがそれでもお嬢様である。
 しかも学園都市に七人しかいない超能力者のひとりでもあり奨学金という名目の実験協力金を大量に稼いでもいる。
 毎日ムサシノ牛乳を一リットル飲み干したところで金銭的なダメージは皆無だ。

 だが、それ以前に日常生活を送っていながら牛乳を規定以上に摂取しようとするのはそれなりに努力がいる。
 それを「癖」にするまでは相応に気疲れするのだ。
 自己評価の高い美琴としては自分の努力に結果が出ないことが、出さないことがとても許せない。
 それが不満の原因の一つである。


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