過去ログ - 仮面ライダーBLACK RX「禁書目録は俺が守る!!」
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4: ◆XN4eCM.Ho2[saga ]
2013/07/15(月) 19:57:37.34 ID:sSaWBbMK0
――クライス要塞


遥か上空に浮かび、鋼鉄の芋虫。
それは大型飛行要塞であり、地球と怪魔界を自在に行き来できる・クライス要塞。


ダズマダー「度重なる貴様らの失敗に、温厚な皇帝もお怒りだぞ!!」


クライシス帝国軍大佐であるダズマダーの一喝。
ダズマターは、それまでの作戦を随時皇帝へと報告しているが、そのどれもが失敗の報告ばかり。


ダズマダー「ジャーク将軍よ。この責任はどうとるおつもりかな?」


クライシス地球攻撃兵団最高司令官である、ジャーク将軍へ視線を向ける。
だが、ジャーク将軍は慌てた様子を見せない。


ジャーク将軍「次の作戦は打っておる。マリバロン、ガテゾーン」

「「はっ」」

ジャーク将軍「10万3千冊の魔道書の確保の方はどうなっておる」

ダズマダー「10万3千冊の魔道書だと? あの禁術なども含まれているというあれの事か?」

ジャーク将軍「左様……。その魔道書さえ手に入れば、数々の術を前に人類は滅びていくのみ。すでにその隠し場所は付きとめておる。後は、どう回収するかだけだ」


マリバロン「ご安心ください。既にその作戦の手筈は整っております。これをご覧ください」


ガチャガチャと音を鳴らし、奥から銀色の装甲に身を包んだロボットが現れる。
左腕がヘルメットのような形になっており、頭部では奇妙なアンテナが光り輝いている。


ガテゾーン「怪魔界より呼び寄せた、怪魔ロボット大隊最強の戦士・アブソーバーでございます」


ガテゾーンと呼ばれる隊長が、説明していると別の隊長が割って入る。


ボスガン「待て、ガテゾーン。10万3千冊の魔道書をこ奴でどうやって回収しようというのだ」

ゲドリアン「そ、そうだ!! それに、奪ったところで扱えなきゃ何の意味もないだろう」


今回の作戦から外された、怪魔獣人大隊隊長・海兵隊長ボスガン。
そして、怪魔異生獣大隊隊長・牙隊長ゲドリアン。
2人が講義をする。


ガテゾーン「慌てるな。普通の人間ならば脳が崩壊しようとも、こいつは怪魔ロボットだ。幾らでもその頭脳に魔道書を収める事が出来るんだ」

マリバロン「しかも、ロボットだからこそ。脳が崩壊しちまうことなんてない。それだけじゃないよ。こいつの開発にはあたしも関わっていたんだ。妖術を使って奪った魔道書を自在に扱う事も出来るのさ」


これにはボスガンとゲドリアンは何も言い返せない。


ジャーク将軍「魔道書を持っている禁書目録はどうなった?」

マリバロン「はっ。昨夜は逃がしてしまいましたが、既に居場所も突き止めております。ただいまより捕獲に移ります」

ジャーク将軍「うむ……」


ダズマダー「成程……それでは今回の作戦、じっくりと見させてもらおう。精々皇帝陛下に良い報告を出来る様にするのだな」


それだけ言い残すと、ダズマダーは去っていく。


ジャーク将軍「ただちに作戦に移るのだ!!」


「「はっ」」



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