過去ログ - マミ「心の温度」
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7: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/07/16(火) 07:18:03.26 ID:nChpEKv8o
 私は今、目の前で残酷な真実を認識した。

 穢れをため込み過ぎたソウルジェムは反転し、グリーフシードを生み落して消滅する。

 私はそれを、割合すんなり受け入れてしまったみたい。

 極めて冷静に、努めて平静に。なんて誤魔化しの言葉を並べずとも冷静に合理的な判断によって、私の手は佐倉さんのソウルジェムにぴったりと銃口を向けていた。

 私たちが最終的に魔女になるのならば、そうなる前に死ぬしかないじゃない。

 多分、私は泣いているんだと思う。正直よくわからない。

 そして、私が引き金を引くその瞬間に射線の中央に暁美さんの体が現れた。

 暁美さんの真っ直ぐな瞳が私の瞳を捉える。
 ジィッと私たちは無言で見つめ合っている。
 暁美さんの瞳はピッタリと私を見つめて、この瞬間だけは私だけを見ていた。

 私は大粒の涙を溢しながら、


 引き金を引いた。


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