過去ログ - 魔王「弱くなりたい」 側近「は?」
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50: ◆QgglP00/SI[saga]
2013/08/04(日) 16:29:32.29 ID:UQpsM2HAO
魔王「もうじき祠かな?」
勇者土「さっきから魔物が近寄ってこないわね、そのおかげで本当に半日でついたわ」
僧侶「きっと神の御加護ですね」
側近「いやむしろ魔王様を見たからでしょう、この辺りはまだ比較的魔王様の顔が通じますし」
勇者土「ふーん、あっあれじゃない?」
魔王「むう……そうみたいだな、よし早速行こう」
僧侶「いよいよ最初の儀式ですね」
勇者土「変な真似したら斬るからね」チキ
魔王「いいけどダメージ0だよ?」
勇者土「……早く儀式をやりなさいよ!」
側近「よく考えたら監視の意味無いですね、魔王様を止めれない訳ですし」
勇者土「うるさい!……なんでこんなに強いのよ、どう考えても詐欺じゃない」
魔王「えっとまず始めに、祠の中の祭壇に聖水をかける、次に精霊に祈りを捧げる」
僧侶「じゃあ祈りは私がしますね」
魔王「最後に祭壇に神樹の種を乗せれば完了だな」
僧侶「じゃあ早速やりましょう」
魔王「まず聖水をかけて」バシャバシャ
勇者土「……アナタは参加しないの?」
側近「私としては封印なんて止めて欲しいんですよ、それで勇者達にやられたらバカみたいじゃないですか」ハァ
勇者土「まあそりゃそうよね、それが普通よ」
側近「まあああ見えて魔王様はなかなかに聡明なお方ですから、封印をしても勇者達に負けない確信があるのでしょうが」
勇者土「あれで?全然そうは見えないけど」チラッ
魔王「おおっ祭壇が光り出した!」
僧侶「私祈りますね」
側近「魔王様はこの世界の全ての魔法と、自分で作ったオリジナル魔法が使えます、その気になれば全快魔法も使えますよ」
勇者土「HP100万で全快とか、こっちの勝ち目無いじゃない……、まあそもそもダメージが当たらないけどね、あの結界のせいで」
側近「あああれですか?何でもあれって結界じゃなくて、ただ魔力を纏ってるだけらしいですよ」
勇者土「……うん何だろう、何だか涙が出て来た」グシグシ
側近「ハンカチどうぞ」スッ
勇者土「ありがと」
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