36: ◆/qOAOBHfFg[saga]
2013/07/16(火) 20:55:21.62 ID:3a9QSHOOo
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―――2010年4月8日 都内のレッスンスタジオ AM09:00
例の挨拶のすぐ翌日から、プロデューサーさんは精力的に動き出した。
私達は早くから自主練習用のスタジオに集められた。
P「皆さん、おはようございます。今日より本格的なプロデュースを始めたいと思います。
皆さんの経歴と宣材、天海さんと双海さん、失礼、真美さんが出演していたコント、
それと、全員分はありませんでしたがステージ映像に目を通させてもらいました。
今何ができるか知りたいので、急な話で恐縮ですが、皆さんのやれることをここで見せてください」
伊織「はぁ!?いきなり呼びつけて何かやれってアンタ何様のつもり?」
やよい「い、伊織ちゃん、そんな言い方したらダメだよう」
P「はい、真に申し訳ないのですが、私はこの業界については素人同然でして。
準備期間中にネット上の皆さんの少ない評判を洗い出して、事務所の資料と照らし合わせたところ、
皆さん一様に認知度は低かったのですが、パフォーマンスで一定の評価を得ている方もおられました」
あくまで、笑顔。
P「なので、この場で皆さんのパフォーマンスを見せてもらい、社長に説明をいただくことで
私自身の知識不足を補い、同時に皆さんの実力を認識し、今後の方針を決めたいと思います」
P「説明は以上です。では秋月さん、恐縮ですが準備運動と発声の指示をお願いします。
それと何を演るかも貴女が決めてくださって結構です。今日はこれに一日使いますので」
律子「……はい」
プロデューサーさんは笑顔を崩さなかったが、慇懃無礼とはまさにこのことだった。
対照的な高木社長の困った様な笑顔と一緒に今でも記憶に残っている
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