過去ログ - 上条「……誰だ、アンタ」禁書目録「――ッ!?」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/18(木) 22:23:56.52 ID:fZazj+yw0


会話も無いまま、“元”上条当麻と二人きり。
林檎の皮も剥き終わってしまったインデックスは、
何一つすることも無いまま、ただ椅子に座って俯いていた。

“元”当麻は、インデックスの剥いた林檎を全て平らげていた。

皮もかなり残り、形も歪ででこぼこしていたが、
“元”当麻は気にした様子も無く、ただ黙々と食べていた。
口に入れられて食べられれば、何でもいいと言う様子だった。

虚ろな瞳とその姿を、インデックスはただ覗う。

――『アンタは俺の何なんだ?』
――『何で、こんなことをしてくれる?』

彼は、あれ以来一言も発してはいない。
インデックスと彼との間には沈黙のみが広がり、時間の流れが、驚く程に遅く感じられる。

“元”当麻はどうであるか知らないが、
インデックスにとってはこの静かな時間は、針の筵に座っているに等しい、辛いモノであった。

だがそれに、自分は耐えねばならない。
耐えなくては、ならない。彼女は強く、そう思う。




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