過去ログ - 上条「……誰だ、アンタ」禁書目録「――ッ!?」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/18(木) 22:33:30.64 ID:fZazj+yw0


――公園の花壇に咲く、名前も知らない華へと顔を寄せ、匂いを嗅ぐ。
そんな『トウマ』の様子を、インデックスは彼の少し背後から見ていた。

あれから、少し時間が経ち、上条トウマの体は、
幾つか負っていた怪我に関してはほぼ完治していた。

無論、肝心の彼の脳が負った傷は、決して癒える事は無い。

カエル面の医者は、トウマの体が治ったのを見ると、
彼が病院の外で、少し歩き回ることを認めた。

例え記憶を永遠に失ったとしても、彼は生きている。
つまり生きている以上、生きてゆかねばならないと言う事だ。

社会復帰の為のリハビリを始めるに越した事は無かった。

病院付近の地図を貰い、その内容を完全に暗記したインデックスは、
トウマを伴って、今いる公園へと出かけた。

祈りを捧げ、世の為に奉仕するるのが修道女の務めである。
そして、彼の為に祈り、彼の為に奉仕する。
それが今の自分の務めに他ならない。




――『彼』を殺したのは、ほかならぬ自分なのだから。




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