24: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/16(火) 21:39:08.66 ID:+YqroR/10
そういうと巴さんは、ガラステーブルに羊皮紙のような物を広げた。
アルファベット・・・ではない、インダス文字を弄ったような文字列が続いていた。
キュゥべえもいつの間にか傍に佇んでいる。
「これは特別だよ。君みたいに円環の理に接触して、生き残った子は極めて稀だからね。
有史以前から口伝されてきたものを、ボク達はこうして保護しているのさ」
そういうとキュゥべえはテーブルに乗っかり、文字列をじっと眺めた。
「残念ながら、ボク達も円環の理の把握に苦慮している。正確な情報でないと認識した上で聞いてくれ」
10分は経っただろうか、巴さんは目を擦っている。
「早く・・・早くして下さい」
「原本の石版はもっと読みやすかったんだけどね、有機物の写本は乾燥に強くないね。
シワが寄ってて見づらいよ。よし、出来た。それじゃ読むよ。」
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