16:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:12:40.09 ID:4aigMyjso
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私のまわりに、沢山の人がいます。
ファンのみなさん、事務所のみなさん、それにPさん。
みんな、私を見てます。ですが、その表情は、とても冷たくて。
歌鈴「あ、あの…」
私が声をかけると、みんな私に背を向けて離れていきます。
ファンのみなさんが、事務所のみなさんが、そして、Pさんが。
歌鈴「ま、まって!待って下さい!!」
最後に動き始めたPさんに私は手を伸ばします。
あと少しでその手を取ることができそうです。
ですが…
歌鈴「…っ……」
私の手は、Pさんの手を握る事ができません。
指先に力が入らず、掴もうとしても、指が閉じてくれません。
歌鈴(お願いです!私の手を取って下さい!!)
私の願いもむなしく、Pさんはそのまま去ってしまいます。
私は、私の手を包みながら、一人さびしく涙を流します―――
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