13:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:23:33.71 ID:CqXydUnO0
浩司「ぼくにも貸してよー!!!」
浩太郎「やだよ!! 他のおもちゃがあるだろ、そっちで遊べよ!!」
浩司「そのロボットがいいのー!!!」
浩太郎くんと浩司くんが、僕を巡って喧嘩してしまったのだ。
新しいおもちゃが来ると、触りたいという求知欲と、触らせたくない独占欲というものが生まれるものだ。
その二つの欲求が今、ぶつかり合おうとしている。
僕の手を浩太郎くんが、僕の足を浩司くんが持って綱引きをしている状態だ。
上半身と下半身がさよならしてしまわないか気が気で無かったが、
僕としては、ここまで求められているという喜びの方が勝っていた。
やよい「浩太郎! 浩司! どうしちゃったの?」
浩司「浩太郎にいちゃんがロボットひとりじめしてるの」
浩太郎「違うよ!! 浩司が取ろうとするからだろー!?」
浩司「ちがうもん!!!」
やよい「ケンカしちゃダメでしょ?」
浩太郎・浩司「だって……」
やよい「だってじゃないの。 浩太郎?」
キッ、と声音は荒々しくないものの、厳しい目つきで浩太郎くんを射抜く。
しかし、それは姉なりの愛だということを、第三者である僕は解っていた。
51Res/30.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。