22:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:32:50.24 ID:CqXydUnO0
衝撃。 金槌で頭を殴られたような、そんな衝撃が襲い掛かった。
高槻やよいは、知らなかった。 この子は、浩司は成長しているということを。
今この子は、折れそうな心を、自分で支えようとしていることを。
それに比べ自分はなんだ。 まるで成長していないじゃないか。
あの頃から、長介が家出してから何も変わっていない。
自分の頭を叩く、先程の衝撃とは比べ物にならない程弱い威力だが、目を覚ますには十分だった。
やよい「……よしっ!!」
この時、高槻やよいは前に進んだ。
かすみ「やよいおねえちゃん?」
やよい「かすみ、浩三をよろしくね」
かすみ「……うんっ!」
やよい「浩司、私、浩太郎を絶対見つけてくるから、その時は一緒に謝ろうね」
浩司「……!! うん!!!」
やよい「じゃあ、行ってくるね! ……あ、その前に」
玄関に赴き、靴を履こうとするところでふと思い出す。
向かうはレトロな黒時計。 電話帳を見やる必要も無い、何故ならはっきりと覚えているから。
ダイヤルをくるくると指で回す。 連絡先はもちろんプロデューサー。
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