過去ログ - 八幡「俺と奉仕部のその後」 -SS速報VIP

過去ログ - 八幡「俺と奉仕部のその後」

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161: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:06:00.37 ID:NvZDZurao
この一文で言う『正しい道を選択できなかったという負い目』と『後悔』は似て非なるものだ。

『後悔』という行為は、現状を受け入れるまでの過程のようなものだと思う。

以下略

162: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:08:18.06 ID:NvZDZurao
あの時こうしていれば、あの時ああしていたら。

そんな風に仮想の、理想の世界に一時的に自分の思考を逃がすのが後悔だ。

以下略

163: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:09:58.13 ID:NvZDZurao
だとすれば、『負い目を感じる』とは言わばよけいな荷物を背負う行為なのだと俺は思う。

「あの時どうしてああしなかったのだろう」などと、自責の念にとらわれ、理想するだけにとどまらず現実でも自分の心の負担としているのだ。

以下略

164: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:11:37.66 ID:NvZDZurao
『人間は一生、正しい道を選択できなかったという負い目からは、自由になれない』

それならば、最初から背負わなければいい。

以下略

165: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:12:07.92 ID:NvZDZurao

【4】やはり彼との青春は間違っていた（後）

166: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:13:17.31 ID:NvZDZurao
「ただいま」

玄関を開けた直後に、階上からドタドタと足音が聞こえてくる。

以下略

167: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:14:25.71 ID:NvZDZurao
「遅くなるから先食ってろってちゃんとメールしただろ」
「でもでも、小町はお兄ちゃんとごはん食べたかったし。今の小町的にポイント高……」

小町は何かに気づいたかのように言葉を切ると俺の顔を覗き込んで鼻をスンスンならしてる。

以下略

168: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:15:59.05 ID:NvZDZurao
「そんなわけで小町はお兄ちゃんが結衣さんと放課後デートでもするんだろうとあたりをつけて結衣さんに激励のメールを送ったわけです」
「ねぇ話聞いてる？妹ならもっとお兄ちゃんの言うことに耳を傾けてもいいでそ？」
「ところが結衣さんは心当たりがないと。聞くと戸塚さんと教室出て行くのを見たと言うじゃないですか」
「聞けよ」
「でもその割にはテンション低くない？いつもなら戸塚さんが関わると目ギラギラさせて『戸塚がー戸塚がー』って聞いても無いことしゃべってきてすごい気持ち悪いのに」

以下略

169: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:17:05.08 ID:NvZDZurao
「あと戸塚さんが使ってる制汗スプレーの匂いがしない！」
「その変態っぽい発言はすごくポイント低いんだが……なんで俺から戸塚の使ってるスプレーの匂いがすると思ったんだよ」
「戸塚さん小町のと同じの使ってたから覚えてたの！それに匂いって結構人に移るんだからね！」

以下略

170: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:18:17.60 ID:NvZDZurao
「今日は使ってなかったってだけだろ。部活も無かったみたいだし」
「ふーん、そっか。で、なんかあったの？」
「別に……いつも通り」

以下略

171: ◆GF/UbnOzuM[saga]
2013/08/17(土) 18:19:27.04 ID:NvZDZurao
「ふーん……ま、いっか。ごはん食べよ。小町腹ペコ」

釈然としない様子ではあったがそれ以上は聞いてこなかった。

以下略

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