過去ログ - 八幡「俺と奉仕部のその後」 -SS速報VIP

過去ログ - 八幡「俺と奉仕部のその後」

↓ 1- 覧 板 20

33: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:11:46.47 ID:EtHCIohbo
"彼女はこれまで俺に歩み寄ってくれた。
貸し借りを残すのは俺の流儀に反する。
だから今回は俺から一歩、彼女に近づいてみても良いだろう。"
だから今は、少しでも自分らしい言葉でこの気持ちを納得させておこう。

以下略

34: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:13:57.87 ID:EtHCIohbo
「ばっ、なにみっともない大声張り上げてんだよ。大声大会にでも出んの？」
「は！？何その突っ込み！っじゃなくて！急にい、いいいつ暇とか！ズルいし！あときょどっててキモい！」
「なんでズルいとかになるんだよ。キモいはまぁ、そうか、キモかったか……」
「やっ！ごめん！そうじゃなくって！えっと……その、び、びっくりして、あと、ちょっとう、嬉しかったというか……ふへへ」
「そ、そうか……」

以下略

35: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:16:11.91 ID:EtHCIohbo
え～なにこの空気？
女の子を誘うってこんなにハードなことなの？
というかこいつもこいつでなんで顔赤くして前で組んだ手をもじもじさせてんの？
何このかわいい生物？
抱きしめたくなるだろーが。できないけど。

以下略

36: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:18:30.63 ID:EtHCIohbo
そんな熱恥ずかしい空気を一瞬でキンッと凍らせる冷たい声音。
瞳も見続けたら凍らされそうなほど透明な目をした雪女、じゃなかった。
雪ノ下雪乃が、そこにはいた。
炎髪の少女の髪も真っ青である。

以下略

37: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:20:29.55 ID:EtHCIohbo
両手をわたわたとさせて弁解にならぬ弁解をする由比ヶ浜と突っ込みを入れる俺をよそに、雪ノ下はふっと小さなため息をつくと、あいかわらず余分な動作の一切ない凛とした足取りで歩いて行ってしまった。
そんな雪ノ下の後ろ姿をただ茫然と見ていると、隣にいた由比ヶ浜が口を開いた。

「ヒッキー、ごめんね」
「は？何が？」

以下略

38: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:21:48.11 ID:EtHCIohbo
それまで雪ノ下が歩いていった方向を見ていた由比ヶ浜は一度照れたように頷くと、今度は俺の眼を見て続ける。

「でもね、ああいう方法が嫌だったのはほんとだから。ゆきのんもそう」
「……アイツは嘘つかないからな」
「ヒッキーがそういう方法しか思いつかないのはなんとなくわかってるの。私が相談に行った時もよくわかんない方法で解決してくれたし」

以下略

39: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:23:15.62 ID:EtHCIohbo
一度ゆるんだ顔が、また真剣な表情に戻る。

「あの時は私助けてもらう立場だったけどさ、今は私も奉仕部の一員なんだよ？他に方法が思いつかないにしても、少しくらい相談してくれてもいいじゃん。私はちょっと頼りないかもしれないけどさ、ゆきのんだっているんだし」

40: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:24:54.31 ID:EtHCIohbo
眩しい、それなのに目がそらせない。
今の由比ヶ浜の表情には、そんな力が込められている。

「……悪かった」
「いいよ。許してあげる。ただしゆきのんにもちゃんと謝ること。さ、教室いこ？」

以下略

41: ◆GF/UbnOzuM[sage]
2013/07/19(金) 22:26:50.40 ID:EtHCIohbo
今日はここまで
次回は早くて明日、遅くても三日以内です

42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/19(金) 22:27:47.63 ID:yueHOrvKo
乙！
良い感じですね。今後楽しみです。

43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/19(金) 22:29:27.58 ID:8g6XGnvco
乙
フィルターに引っかかる前にsagaをいれといて欲しいな

211Res/75.45 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ