11: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/21(日) 15:31:14.46 ID:V77nFIwLo
『これは失礼をいたしました、シンデレラガールズの方でしたか。お話は伺っております、社長室の方へご案内をさせていただきますね』
どうやら社長の言っていた辣腕経営者と言うのは、この人のことらしい。年齢で言えば当然ながら私の方が若いのだが、経営者と言う点で見れば、彼は異常なほど若い社長であるように思える。
「うむ、済まんね」
シンデレラガールズの社長はそういって、少し笑う。その表情だけ見ると、どこにでもいる普通の男性だ。噂で聞く様な辣腕ぶりはあまり感じない。
『社長、シンデレラガールズの社長様がお見えになりました』
「ああ、Pくんか。入ってもらってくれ」
社長室の中から社長が返事を返してくる。私は、失礼します、と一言声を掛けてから扉を開け、シンデレラガールズの社長を中へと案内した。
中ではうちの社長が書類を用意していたようで、小さな商談机のソファに座っていた。
「ああ、Pくん。社長さんに何か出して差し上げてはくれないかな」
『ああ、はい。かしこまりました』
私は二人の社長に軽く会釈をすると、社長室から出る。そうして、給湯室へ向かい、茶請けと緑茶を用意し、再び社長室へと戻る。
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