過去ログ - モバP「凡人と第六感」
1- 20
112: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/25(日) 06:01:18.12 ID:79dYTcmBo
「私は、少し嬉しく感じているくらいよ、Pさん?」

 私が少しばかり目を背けていると、彼女はそんなことを言う。少し耳を疑い、眉をひそめると、彼女の方へと再び向き直る。

『嬉しい、ですか?』

「ええ、率直に意見を言ってくれる人は、貴重だもの。私の周りの人たちは、私を褒めるか、お世辞を言うかしかしてくれなかったから」

 どこか寂しそうに彼女は微笑む。その微笑に、思わずどきりとさせられる。いやはや、美人の微笑みとは、なかなか目に毒だ……。

「Pさん、もう一つ聞いてもいいかしら?」

 そうして彼女は、どことなく確認ような、そんな口調で私に言葉を投げかけてきた。嫌な感じはしない。ただ、なんとなく冗談やお世辞で済ますべきではない。そんな気がした。

『……ええ、構いませんとも』

 私は意を決して、そう答える。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice