過去ログ - モバP「凡人と第六感」
1- 20
115: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/25(日) 06:04:02.16 ID:79dYTcmBo
『……千秋さんは、ごくごく普通の、平凡な女性ですよ。そういう意味では、平凡だと、私は思います。才能は間違いなくありますが』

 そう言っていた。同時に、私は我に返ったように、今自分が言った言葉と、社長から言われた言葉を反芻する。

 平凡と無能は違う。もしそうであるなら、”平凡だが有能”ということが成り立つのではないか――。

 気が付けば、私は社長の言葉の真理らしきものへと、たどり着いていた。このことが正しいのかは分からないが、少なくとも、私はそれが正しいと感じる。

「――やっと、出会えたわ。私の理解者に」

 彼女は満面の笑みを浮かべ、とても、とても嬉しそうに彼女は言う。まるで、長年探し求めていた宝物を見つけたような、そんな表情。

 私の目の前にいる女性は、確かに彼女は豊かな才能を有している。しかし、同時に、どこにでもいる、普通の女性なのだ。

 それが、証明しているような気がしていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice