121: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/25(日) 06:08:34.10 ID:79dYTcmBo
『どうかしましたか?』
「いえ、今のPさんはとてもいい表情をしていらっしゃるわ。とても輝いて見えるの」
そして彼女は、手に持っていたペットボトルから水を飲むと、
「……こうやって、またお話を聞いてくれるかしら。もしいいのなら、嬉しいのだけれども」
と、少しばかり恥ずかしそうに彼女は言う。その様子が、いつもの凛とした佇まいと違って見えたせいか、思わず少し笑ってしまう。
「な、何よ、Pさん?」
『いえ、いつもは毅然としてらっしゃるものですから。なんだか、どこにでもいる、女の子に見えたもので』
「し、失礼ね。私だって、年頃の女の子よ。可愛いものだって好きだし……、ああ、もうっ」
彼女は少し顔を赤らめると、ぷいとそっぽを向いてしまう。少しからかいすぎたかな、と思っていると、店のドアが開く音がした。
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