過去ログ - モバP「凡人と第六感」
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134: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/29(木) 14:42:01.70 ID:9rygtMkWo
『ところで、社長。一つ懸念と言うか、私がさしはさむことではないと思うのですが』

 社長に頭を上げるように促され、私は頭を上げると、そう切り出した。結果として私はこの事務所を辞め、引き抜きに応じることになったわけだが、それに関しての懸念だった。

「ほう、何かな、Pくん?」

『はい、辞める私が言うのはおかしな話ですが、私が居なくなった後の広報と営業の業務はいかがなさるおつもりで、と思いまして』

 それが私の懸念だった。私含めて五人の社員しかいないこの事務所は、うち三人がプロデューサーであり、もう一人は現在産休を取っている。

 この状況下で私が抜ければ、重度の人手不足に陥る、というのは明白だろう。最悪、プロデューサーたちが兼務するとしても、彼らが過労死しかねない。

 そもそも、彼らの手に余るほどの莫大な仕事量だったが故に、私と営業職の女性社員が居たようなものなのだ。彼らにこれ以上仕事を課すのは、かなり厳しいだろう。

 だが、私のこの懸念は既に解決している問題の様だった。



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