過去ログ - モバP「凡人と第六感」
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146: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/01(日) 06:59:16.39 ID:GlcPGu06o
(類は友を呼ぶ、というやつかな)

 彼らはきっと、私と違って非凡であり、なおかつ有能なのだろう、と思った。いまさらそれに落胆したり、消沈したりするつもりはない。

 私は平凡である。だが、平凡でありながら有能と言うのは体現できるはずだ。そして、それが出来るのであれば、大きな強みになる。

 非凡な人にはわからない、平凡な人の気持ちを理解し、それを非凡な彼らに伝えることが出来れば――。

「……どうか、なさいましたか?」

 一人でそうやって考えていると、黙り込んでしまっていたのか、やや心配そうに彼が話しかけてくる。私は思い出したように手を振ると、

『ああ、いえ。なんでもありません。では、すみませんが中で待たせていただきます』

 と、申し訳ないと思いながら答えた。それを受けて若いプロデューサーは少し微笑み、では案内させていただきますね、と私を先導し始める。



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