165: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/07(土) 00:50:17.63 ID:XIq8vfkGo
ごっつん。
同時に、私の額へと衝撃が走った。一瞬目の前がちかちかと明滅する。一体何事だと思ったが、何のことはなかった。あの防音扉が閉まっていただけだ。
『なんだ……』
私は呟き、すこし頭を振って気を確かにする。まだちょっとぐわんぐわんしているが、大丈夫だろう。
そして改めて、防音扉のレバーを引き、開ける。がちゃん、という重い金属音と共に、ぎぎぃ、と軋む音を上げて扉は開く。
こうやって防音扉を開けるのは、何度目だろうか。そう思った瞬間、その思いが既視感へと変わり、同時に私の体は何かに包まれる。
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