179: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:33:12.43 ID:0nmeJ36Po
「ほう、大きく出たね、Pくん。トップアイドルは、本当に一握りの、それこそ両手で数えるほどの人間しか掴み取れない物だ」
『大言壮語を吐いたつもりはございませんよ、社長』
「ち、ちょっと、Pさん」
心配そうに私を見る千秋さんだったが私は、大丈夫ですよ千秋さん、と声を出さず、口だけでそれを伝える。
『私としては、社長の許諾とご支援を頂ければ、彼女を間違いなくトップアイドルへと連れて行くことが出来ると確信しております』
「ふむ、大層な自信だが、その根拠は何かね? 君のことだから、しっかりとしたものがあるとは思うが」
『ありません。私の勘です』
きっぱりと、私は言った。そして、それが全てであり、事実である。
不意を突かれた、と言った様子の社長を尻目に、少しおろおろとしている千秋さんが、なんとなく可愛いと、少しずれたことを考えていたのは誰にも言えない事だ。
無論、私を気遣って、あるいは心配してのことだとは思うが、私は何一つ嘘をついていないし、間違ってはいない。これは自信を持って言える。
217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。