過去ログ - モバP「凡人と第六感」
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189: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:41:20.78 ID:0nmeJ36Po
『でも不安も、辛さも、弱音も全部隠しながらがんばる弱さも、千秋さんは持っています。そんなときは、私を頼ってください。全部を含めて、私はあなたが魅力的に思うんですから』

 このまま、言い切ろう。そう思って息を吸うが、肝心なところで理性が戻ってきてしまい、

『ですから、その。まあ、私から見れば、何と言いますか。もったいない、と言ったらおかしいですね、あの』

 と、何とも締まらない。千秋さんに負けず劣らず赤面しつつ、内心情けなく思っていると、くすり、と千秋さんが笑った。

「意気地がないのね、Pさん?」

『……いやぁ、返す言葉もない』

「まあ、そんなところも素敵よ、Pさん」

 彼女はそういって、少し微笑み、すっと手を差し出してくる。



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