24: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/07/25(木) 18:00:41.74 ID:mcyolYMmo
『わかりました、それではすぐに出ます』
「ああ、宜しく頼むよ」
私はすぐに鞄を持つと、その中へ封筒を仕舞いこみ、立ち上がる。
『では、行ってまいります、社長』
挨拶を返し、私は事務所を出る。凡人の私が、会社のためにできるのは、生真面目に働くことだ。逆に言えば、それさえできなければ、私はどうしようもない人間になってしまうだろう。
雑居ビルから出て、やや急ぎ足で大通りに向かう。そうして、ずらりと並ぶタクシーの一つに向かうと、運転手が扉を開けてくれた。
『シンデレラガールズ・プロダクションまで、お願いします』
タクシーへと乗り込み、運転手にそうお願いすると、運転手は笑って承諾をしてくれた。聞くところによると、最近はシンデレラガールズに訪れる人が多いのだという。
あれだけの規模のプロダクションだし、同業者の視察や売り込みなんかも多くあるのだろう。本格的な始動まであと一ヶ月ほどという話だし、今が一番忙しい時期なのかもしれない。
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