過去ログ - モバP「凡人と第六感」
1- 20
47: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/05(月) 01:23:21.51 ID:Fg9GCM/jo
「……どうかしたかしら?」

『……え、あ、ああ。いえ、これまたお美しい方が、お隣に座られたのだ、と思いまして』

 私はとっさに、そんなお世辞を並べる。いや、生憎お世辞と言うわけではなく、実際の所本心ではあったが、あくまで平静を装ってのことだ。

 おかげさまで、彼女もそれをお世辞と受け取ったのか、少し微笑むと、

「ふふっ、私を口説いているのかしら?」

 などと、冗談っぽく返す。その微笑でさえ、様になるのだ。そこだけ切り取ってみれば、絵画のモデルになっていてもおかしくはない。

『残念ながら、私にはそんな度胸も才覚もありませんから』

 私は、少しの冗談と、少しの自虐を込めて返す。彼女は、少し目を細め、そのしなやかな髪を揺らして、くすり、と笑う。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice