13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/23(火) 13:02:55.87 ID:26c2UkQDO
時を同じくして、とある王城。その城内にある大広間の一室に大きな円卓が置かれてあり、その円卓を囲うように各国の国王たちが座り、議論を交わしていた。
「だから私は言ったのだ、勇者は生かして利用すべきだと!」
「ふざけるな! 貴様とて勇者を危険視していたではないか!」
「そもそも勇者を暗殺しようとしたのが間違いなのだ!」
そんな自らの失態を悔いるような言動ばかりを繰り返す他国の王たちに彼女は辟易していた。
(なんと愚かな方たちなのでしょう)
彼女は女勇者の育った国を統べる女王の代理として、この会議に出席していた。
「女王代理は此度の勇者暴走をどう考える」
「私の母、女王陛下は勇者暗殺には反対していたはずです。それを貴方たちが…!」
そこで彼女は自分の発言はただの責任転嫁でしかないことに気付き、ひとつ咳ばらいをした後、さらに言葉を続けた。
「失礼、彼女が狂人になった原因は、私たち王族です」
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