34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/26(金) 16:01:37.33 ID:d0ORib4Y0
燃える雪
都会の空は暗い
周囲は馬鹿みたいに明るいというのに
皆前だけ見て歩いてるもんで
空なんて物好きしか見てなくて
二月の寒空にお似合いの白も
地面に降りれば薄汚く変わってしまっていた
いつかの夕焼けの赤さも
あの燃える雪景色も
ここじゃ誰も信じちゃくれないのだろう
まるで除け者の様に申し訳程度に
道端に追いやられた白が
一面を覆い尽くして
冷たい炎を放つことも
自分の吐いた息でさえ
朱に染まることを
知りはしないのだろう
偽りの光に包まれた街は
喧噪治まることなく
相も変わらず過ぎていく
私は今日もそれに身を委ね
ただ溶けていくのだ
地を這うその残骸が如く
決して燃えることなく
―――
メタンハイドレートかと思いました。
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