過去ログ - 貴音「月光島葬送曲」 -SS速報VIP

過去ログ - 貴音「月光島葬送曲」

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43: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:24:34.58 ID:cxSnSXVXo
【天海春香】

～三日月島　浜辺～

千早ちゃんに誘われるがまま、私は三日月島の浜辺に来ていた。

44: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:25:04.61 ID:cxSnSXVXo
千早「前に少しだけ話したことがあったわよね？　弟のこと……」

春香「あっ、うん…………」

前に聞かせてもらったことがある。千早ちゃんの弟の話……。

以下略

45: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:25:38.82 ID:cxSnSXVXo
千早「……それでね。あの子にお願いをしたわ」

春香「お願い？」

千早「そう。天国から……私達家族だけじゃなくて、私の大切な人たちも守ってほしいって」

以下略

46: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:26:50.10 ID:cxSnSXVXo
千早「それじゃ暗くなってきたし、そろそろ戻りましょうか」

春香「うん、そうだね。……千早ちゃん、アレなんだろう？」

浜辺の波打ち際に黒い何かが打ち寄せられている。

以下略

47: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:27:22.14 ID:cxSnSXVXo
春香「このケース、浮き袋みたいに空気が入ってる作りになってるんだよ。だから水に沈まずにこれたんじゃないかな？」

千早「へぇ……今はそんなものがあるのね」

春香「うーん……でもさすがに途中で波をかぶったみたい、少し濡れちゃってる」

以下略

48: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:28:25.00 ID:cxSnSXVXo
千早「そうだ春香、来た時から気になっていたんだけど、あの小さな小屋は何かしら？」

千早ちゃんが指差す先にあるのは、浜辺のどちらかと言うと陸寄りの方に建っているトタン小屋。

春香「……ああ、なんだろうねあれ。中、見てみよっか？」

以下略

49: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:28:59.12 ID:cxSnSXVXo
～三日月荘2階　春香・千早の部屋～

乾きやすいように部屋の窓の近くにカメラを置いておく。

部屋に戻って数分経った頃、こんこんとドアをノックする音が聞こえる。

以下略

50: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:29:31.85 ID:cxSnSXVXo
元造「プロデューサーくんも同じのを持ってるから、何かあったらこれで連絡を取りなさいとのことだ」

春香「え、プロデューサーさんが？」

元造「きっと君達のことが気がかりで仕方ないんだろうな。使い方は……まぁ、感覚でわかるだろう。若いし」

以下略

51: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:30:00.92 ID:cxSnSXVXo
千早「なにそれ？」

春香「これで向こうのプロデューサーさんと連絡が取れるんだって」

千早「ああ、トランシーバーね。監督から借りたのかしら」

以下略

52: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:30:44.26 ID:cxSnSXVXo
P《こっちはとりあえず満月荘に着いたとこだ。そっちは変わりないか？》

春香「ええ、こっちは大丈夫です。……でもびっくりしました。これプロデューサーさんのアイデアですか？」

P《いや、そっちを出るときに監督が気を利かしてくれてな。一組だけ借してくれたんだ》

以下略

53: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/07/24(水) 22:31:18.42 ID:cxSnSXVXo
【プロデューサー】

～満月荘　プロデューサーの部屋～

P「その……そっちを出るときに春香の様子がちょっとおかしかったように感じたんだが、大丈夫そうか？」

以下略

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