383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/16(水) 02:04:38.42 ID:AwghVnwc0
「こんな……展開を」
動かない右手の変わりに左手で体を引きずる様にして木原はインデックスに近づく
「こんな展開を、自分を変える、こんな展開のために…今まで生きて…っ……きたんだろ!?」
視界はかすみ、体中が動くたびに悲鳴を上げる
それでも、木原は諦めない
「てめぇのその手で……たった一人の女の子を助けて見せるって、誓ったんじゃ……ねえのかよ?」
自分に嘘はつきたくない、だから彼は諦めない
自分に言い聞かせる様に言葉を口から放ちながら彼は進む
「それが、こんな……奴に、邪魔されてて。何が…ヒーローだ、これじゃ約束一つ守れない……嘘つきじゃねぇか!?」
「迎撃術式を形成…」
「助けるんだ……こん、なところ……で立ち止まって…満足してんじゃねえ、命を懸けてたった…、…一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?」
「だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすら…いねぇ……ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!手を伸ばせば届くんだ……」
彼は、ゆっくりと左手をインデックスへ向ける
「まだ、弾は二発ある」
ニューナンブ。
彼は、その引き金をゆっくりと引く
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