過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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◆llXLnL0MGk
[saga]
2013/08/02(金) 14:04:51.88 ID:+t4qVEgy0
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やがて目を覚ましたカイは、落ちてきた女性、亜季と話していた。
亜季「海中に住むウェンディ族、でありますか……資料には無いでありますな」
カイ「んー、イマイチよく分からないんだけどさ、平行世界って何?」
亜季は「自分はこことは別の平行世界からやってきた戦闘サイボーグだ」と言っていた。
しかし、その肝心の平行世界をカイは知らなかったのだ。
亜季「うーん、分かりやすく申し上げますと。全ての物事には無限に近い、いくつもの可能性があります」
カイ「ふんふん」
亜季「例えばカイ殿がウェンディ族から離反しない可能性、ウェンディ族が地上人と友好的に接触した可能性、
そもそもウェンディ族が生まれない可能性……それらの可能性を体現した世界が平行世界であります」
カイ「……じゃあ、平行世界ってすごいたくさんあるんだね」
亜季「ええ。我々はこの世界を第65535次世界と呼んでいます。これでも番号はまだまだ若い方でありますよ」
カイ「ろ、ろくまん……そ、それで、次元超越体……だっけ、それをやっつける為に亜季さんは来た、と」
予想外に大きな数字が出てきて面食らうも、カイは気になっていた部分を確認する。
亜季「そうです。次元の壁を容易く越え、世界そのものを食らう化け物。それが今、この第65535次世界に迫っているのであります」
カイ「そんな化け物が……ん? でもそれ、話しちゃって大丈夫なの? 過剰接触は確か……」
亜季「それはお互い様でありますよ。カイ殿も他人を巻き込めないと言いながら、私に話してくれたではありませんか」
カイ「あ……そっか……」
亜季「……カイ殿は、これからもお一人……いえ、ホージロー殿とお二人だけで戦うおつもりですか?」
カイ「えっ……う、うん、そうだね……ウェンディ族の問題なわけだし……」
トーンを落として答えるカイの肩を、亜季がはしと掴む。
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