過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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282: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/08/02(金) 14:16:58.41 ID:Y5RKnTkW0
加蓮はアバクーゾの被害を受けてしばらく立ち直れないでいたが、やっとの事で立ち直り、行く途中だったバイト先へ急いでいた。

怪人騒ぎのせいで多少の遅刻は大丈夫だと、店長が言ってくれたのがありがたい。

…さらに付近では多眼の怪物がでたという話もあるし、ここの治安が少し不安になる。

―     ?

「え…?」

微かに声が聞こえた気がする。自分に向けた声が。

どうしてそう思ったのかもわからない。けれどそうだと確信する自分がいて。

気味が悪いわけでもなく、ただそれが当然で。

振り返った視界の端に、かすかに黒い何かが見えた気がした。

「ま、待って!」

路地裏に曲がって行ったそれを思わず追いかけてしまう。

路地裏に入ると黒いスカートらしきものは見えるのに、追いかけても絶妙なタイミングでそれ以外は見えない。

「会ったことあるよね!?逃げないで!お願い!」

どこで会ったのか、どういう姿なのかも微かな記憶が覚えていると言っているのに、全く思い出せない。だから、会いたい。

しかし、だんだん距離は離れていくばかりだった。

足音だけを頼りに追いかける。本当にどうして追いかけたいのかもわからなくなってきた。

走って走って、角を曲がって…

「うわっ!」「きゃあっ!」

「ご、ごめんなさい…って奈緒!?」


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