過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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◆llXLnL0MGk
[saga]
2013/08/08(木) 10:55:16.89 ID:wXB/oYyN0
――海皇宮。
サヤ『申し訳ありません、ヨリコ様ぁ。他勢力の協力要請を得られませんでしたぁ』
サヤからの通信を聞いた海皇ヨリコは、静かに頷いてみせた。
ヨリコ「ええ、そうだろうと思っていました」
サヤ『ええっ!? 失敗するって分かってサヤを行かせたんですかぁ!?』
驚きを隠せない様子のサヤに、ヨリコが説明を始める。
ヨリコ「私達の目的は、地上を海に沈める事。もうこれだけで大半の組織にはこちらに協力する
メリットはありません。それどころか脅威であるとさえ考えるでしょう」
サヤ『じゃ、じゃあ危険なんじゃ……』
ヨリコ「サヤ。あなたは会談中、または会談の前後に海水を浴びましたか?」
サヤ『えっ、はい……会談前に必ず……』
ヨリコ「その光景は十中八九相手に見られています。それはウェンディ族の弱点が露見した事を意味します。つまり」
サヤ『つまり……?』
ヨリコは一度言葉を切り、モノクルを掛けなおして続けた。
ヨリコ「彼らから見てウェンディ族は『弱点が分かりきっている上に少数勢力、いつでも叩ける取るに足らない相手』
……となるでしょう。まあ、思い切った賭けでしたが」
サヤ『あっ……あれ? 少数勢力というのは……』
ヨリコ「『大事な会談に一人で現れる、それほどに人員不足な組織』ということです」
サヤ『なるほどぉ』
ヨリコ「後は彼らのマークが外れている間にこちらの準備を進めるだけです。万一攻めてこられても、
海はこちらのホームグラウンド。敗れる道理はありません」
そう言ってヨリコは穏やかな笑みを浮かべた。
サヤ『んふっ、やっぱりヨリコ様は策士ですねぇ。では、サヤは帰還いたしまぁす』
ヨリコ「その前にサヤ。護衛に付けたイワッシャーが見えないようですが……」
途端にサヤがバツの悪そうな顔をした。
サヤ『あ、あーえっとですねぇ……実はさっきカースに遭遇しまして……』
ヨリコ「カースに? 破壊されたのですか?」
サヤ『あ、いえ……なんというか、その……取り込まれてしまって……』
ヨリコ「…………」
予想外の報告に、ヨリコも開いた口が塞がらない。
辛うじて、どうにか言葉を搾り出す。
ヨリコ「……カースドヒューマンならぬ、カースドイワッシャーという訳ですか……」
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