過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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◆IRWVB8Juyg
[saga]
2013/08/11(日) 15:15:51.83 ID:DSeWe+fJo
マシン「これは……刺突。斬撃ではなく、抉ることにより機動力と防御力を下げることを目的としているようです」
状況を分析し、マシンが言う。ヘレンはただディスプレイを見つめている。
マシン「いかがしましょうか、マム。どうやら逃走経路を予測されているようです」
ヘレン「……いいえ。このままでいいわ」
逃走ルートの変更、提案。強制回収などの手段をあえて選ばず、ヘレンは静観を決めた。
その指示にマシンはただ従い、追い詰められていくハンテーンの様子とデータを計測し続ける。
何度目かのやり取りがすぎ、ハンテーンの左腕はもげる寸前。
胴体へと手痛い一撃を受けて動きはさらに鈍り、それでも必死に逃げようとあがいている。
ヘレン「……私の望むもの。それは決して永遠であってはならない」
速度も落ち、逃げ場はない。
終わりだろうか、とマシンが判断し今回のデータのまとめに入ろうとしたときヘレンが呟いた。
ハンテーンは自らの外れかけた腕を逆立て、外して――
――その胸へと突き立てた。
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