過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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702: ◆zvY2y1UzWw[saga sage]
2013/08/11(日) 22:20:45.56 ID:MUXmzIE50
そしてあずきもまた、奇妙な声に言われるがままに街を彷徨っていた。

『核』と会わなければ大切な人を殺すと言われたのだ。

「…あれ?」

広い広場に出ると、ウサギの耳を揺らして小さな女の子がふらふらと歩いていた。

「ハァ…お…ねぇ…ハァ…さん…」

「だ、大丈夫!?」

時間帯・虚ろな目・荒れている呼吸・千鳥足のような足取り。何もかもが明らかにおかしい。

「おもい…ハァ…です…よ…」

すぐに駆け寄り体を支えようとしたが、あまりにもその体は冷たく、そして重かった。

予想外の重さに動揺し、手が滑る。そして仁奈は地面に倒れた。

「おねえさん…仁奈から…逃げてくだせー…」

「え?…!」

仁奈がその言葉を発したのと同時に、地面に仁奈が沈み出した。まるでその部分だけが沼になってしまったかのように。

そして仁奈の中の厄が、黒い波紋となって広がっていった。


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