過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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709: ◆zvY2y1UzWw[saga sage]
2013/08/11(日) 22:28:14.85 ID:MUXmzIE50
「…死神長様から連絡がありまして、異常な妖気が溢れかえっているこの周辺に、複数の死神が派遣されたようです。」

ユズが布団をかぶって震えている蘭子と昼子に告げる。

「忌々しき霊魂どもが、神に仕える農夫の軍によって魔の地へ還る刻か…!」

「幽霊とか妖怪とか、死神さんたちが魔界に連れて帰ってくれるんですかぁ!」

(ヤバイなぁ姫様がなに言ってるのか全然わからない…)

妖気にそこまで関係がない魔族でも少なからず影響を受ける者もいる。…昼子は訳の分からないテンションになっているようだ。

「…えー死神が狩るのは悪霊とか地縛霊ですね。どちらも何らかの理由で狩り損ねた魂が何かに執着した成れの果てですからねぇ…妖怪は専門外です。」

「死神でもあまりに弱ってたり、呪われた魂は下手に狩れません。でも今なら意思が強く、それなりの魂になってる筈です。呪われた魂は専門家が来るそうですし。」

「…それに悪霊はタチが悪いんですよ。普段はそこまで力がないから騒ぎになることも少ないのですが、生者の魂を道連れにしようとしてきますから。」

「…神崎家には一応結界貼りましたけど…あたしも助っ人として行かなきゃならないんですよ。…大丈夫ですか?」

「魔力を司る選ばれし風よ!我を地獄の釜へ置いて行くというのか!」

「そんなぁ!ユズさん!こんな怖いところに置いていかないでください!」

「…てへっ☆」

ペロっと舌を出してごまかすと、ユズは逃げるように出て行ってしまった。

「ユズさあああああああああああああああああん!」

蘭子の悲鳴は霧と闇に飲まれただけだった。


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