過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
1- 20
760: ◆llXLnL0MGk[saga]
2013/08/12(月) 03:44:59.60 ID:3R8NXU9G0
――――
――――――――
――――――――――――

サヤ「……ヨリコ様ぁ、やっぱり大損ですよぉ? ちょっと周りから聞こえたんですけどそのお皿、
  よくても五百万チョイの価値だって……」

オークション会場からの帰り道、戦利品が入った桐箱を大事そうに抱えるヨリコにサヤが苦言を呈する。

ヨリコ「損とか得とかではありません。私はこの絵皿が欲しかったのですから」

しかし、目当ての物を手に入れたヨリコにとって、その忠告は最早無意味であった。

サヤ「あんなにあった地上のお金も、今や七万六千五百円……」

ヨリコ「私にとってはそれほどの価値があったのですよ。ん、少し休憩しましょうか」

そう言ってヨリコは公園内のベンチに歩み寄る。ベンチには既に先客がいるようだ。

ヨリコ「お隣、失礼してもよろしいです……か……」

カイ「あ、はい、大丈夫で……す……」

サヤ「もう、ちょっとヨリコ様ぁ。ごめんなさぁい、ご迷惑……を……」

三人がその場で凍りついた。目の前にいるのは、本来、こんな場所で会うはずのない人物。

ヨリコ・サヤ「「カイ!?」」

カイ「ヨリコ様!? サヤ!?」

ヨリコ「ど、ど、どうしてここに……」

カイ「い、いや、ヨリコ様こそ……」

サヤ「はぁ……美術品オークションの帰りなのぉ」

サヤの言葉を聞いたカイは、ふとヨリコが抱える荷物を見やる。

カイ「ああ……あはは、相変わらずお好きなんですね、ヨリコ様」

昔の事を思い出してか、思わず吹き出してしまうカイ。

ヨリコ「ふふ……ええ、今日はいい物が手に入りました」

つられてヨリコも口元を押さえてクスッと笑う。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/644.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice