過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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764: ◆llXLnL0MGk[saga]
2013/08/12(月) 03:49:26.61 ID:3R8NXU9G0



ヨリコ「地上侵攻だなんて……本当はしたくない……!」



カイ「え……?」

ヨリコの口から、信じられない言葉が飛び出した。

サヤ「今の……は……?」

星花「もし、あれが撫でて本音を吐露してしまう生物だとすれば……」

亜季「今のが……海皇殿の本音……?」

みな、呆然と立ち尽くす。

しかし、一番それを信じられないのは、他ならぬヨリコ自身だった。

ヨリコ「……今の……言葉が……私の、本音……? 嘘……でしょう?」

アバクーゾ「あっばー♪」

この事態を引き起こした当人(獣?)は、空気を読まずに愉快そうな声を上げてその場を去る。

ヨリコ「…………サヤ、帰りましょう」

しばらく黙って震えていたヨリコだったが、突然気を取り直し、きびすを返した。

サヤ「あっ、は、はい! おいで、ペラちゃん」

『キリキリ』

カイ「よ、ヨリコ様! 待っ……」

カイの制止の言葉も聞かず、ヨリコ、サヤ、ペラは、目の前に出現した水柱の中へ姿を消した。

カイ「ヨリコ……様……」

亜季「カイ…………その、上手く言えませんが……私たちがついているであります」

『キィン……』

星花「辛いのであれば、いつでも胸をお貸ししますわ。ね?」

ヴーン・・・

ストラディバリ「……レディ」

カイ「みんな………………ありがとぉ……うっ、うぐっ……ぐずっ……」

その日、カイは泣き疲れて眠るまで、ずっと星花の胸の中で泣きじゃくっていた。

かつて憧れた相手との、あまりに辛い別れを、押し殺すかのように。

余談ではあるが、あのアバクーゾはこの日以降、鬼の孫娘や地底のテクノロジスト等を筆頭に、加速度的に被害を広げていったという。

続く


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