過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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◆llXLnL0MGk
[saga]
2013/08/12(月) 03:49:26.61 ID:3R8NXU9G0
ヨリコ「地上侵攻だなんて……本当はしたくない……!」
カイ「え……?」
ヨリコの口から、信じられない言葉が飛び出した。
サヤ「今の……は……?」
星花「もし、あれが撫でて本音を吐露してしまう生物だとすれば……」
亜季「今のが……海皇殿の本音……?」
みな、呆然と立ち尽くす。
しかし、一番それを信じられないのは、他ならぬヨリコ自身だった。
ヨリコ「……今の……言葉が……私の、本音……? 嘘……でしょう?」
アバクーゾ「あっばー♪」
この事態を引き起こした当人(獣?)は、空気を読まずに愉快そうな声を上げてその場を去る。
ヨリコ「…………サヤ、帰りましょう」
しばらく黙って震えていたヨリコだったが、突然気を取り直し、きびすを返した。
サヤ「あっ、は、はい! おいで、ペラちゃん」
『キリキリ』
カイ「よ、ヨリコ様! 待っ……」
カイの制止の言葉も聞かず、ヨリコ、サヤ、ペラは、目の前に出現した水柱の中へ姿を消した。
カイ「ヨリコ……様……」
亜季「カイ…………その、上手く言えませんが……私たちがついているであります」
『キィン……』
星花「辛いのであれば、いつでも胸をお貸ししますわ。ね?」
ヴーン・・・
ストラディバリ「……レディ」
カイ「みんな………………ありがとぉ……うっ、うぐっ……ぐずっ……」
その日、カイは泣き疲れて眠るまで、ずっと星花の胸の中で泣きじゃくっていた。
かつて憧れた相手との、あまりに辛い別れを、押し殺すかのように。
余談ではあるが、あのアバクーゾはこの日以降、鬼の孫娘や地底のテクノロジスト等を筆頭に、加速度的に被害を広げていったという。
続く
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