過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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83: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/07/28(日) 13:57:02.51 ID:oBmSi01M0
『憎たらしい憎たらしい!自分を捨てた人間が憎たらしい!』

「でも千佳は正義の味方だよ、みんなを守らないと…」

ブローチの宝石が黒と赤、交互に光り、そのたびに声が若干変化する。

『正義ぃ?じゃあこの怒りを誰にぶつければいいの!?』

「悪い魔物をやっつければいいよ…」

『ムリだよ!魔物なんているわけがない!』

「いるよ、あたし今までいっぱい倒してきたもん…」

「魔法少女ラブリーチカ」と『フィギュアとしてのラブリーチカ』が、混ざり合うことなく微妙なバランスで混在していたのだ。

魔法少女は現実を知らない。自分が創作上の存在だと知らない。

けれどフィギュアは知っている。自分が捨てられた物だと知っている。

ごみ捨て場から、カースが暴れまわっているのが見えた。

「あ、魔物…退治しないと!」

『…じゃあ戦えば?あたしは引っ込んでるから。』

声が一つ消え、意識がはっきりしてくる。

「わかった!ラブリーステッキ!フライングモード!」

ハートのついた杖から翼が生え、それに跨る。そのままカースのすぐそばまで飛び、旋回する。

「悪い魔物め!正義の味方ラブリーチカが、愛の力でオシオキしちゃう!」

『ウルセエエエエエエ!』

カースが殴り掛かるも速いスピードで飛ぶ彼女を捕えることはできない。

「ラブリースマッシュ!」

杖から飛び降りるとカースに殴りかかる。そのまま宙返りをして距離を取る。

「ラブリーチカ必殺!ラブスプラッシュ!」

杖を構えると、赤い液体がもの凄い勢いでカースに向かって飛んでいった。


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