過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part5
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981: ◆llXLnL0MGk[saga]
2013/08/18(日) 01:20:51.95 ID:343Kvp230
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マキノ「ヨリコ様、エマを連れて参りました」

エマ「ヨリコ様、おはざーす!!」

片膝を突いてうやうやしく頭を下げるマキノに対し、エマは元気いっぱいの挨拶をヨリコへ投げかけた。

マキノ「ちょっとエマ。いくらなんでもそれは失礼ではなくて?」

エマ「あたっ」

慌てたマキノが、エマの頭を軽く小突く。

ヨリコ「ふふ、構いませんよマキノ。私はエマのそういう元気いっぱいなところが好きなのですから」

玉座でヨリコが静かに微笑む。傍らにはあの海龍の巫女の姿もあった。

エマ「あれ、アタシ今ほめられた? あっざーす!!」

マキノ「……度し難いな……。それでヨリコ様、用件というのは?」

もう彼女に何を言っても無駄だろう、そう察したマキノは話を進めた。

ヨリコ「ええ。どうやら地上人のとある一団が、この海底都市へ向けて進行中のようです」

エマ「えーっ!? マジで!?」

サヤ「そうなんですよぉ。んふっ、どうやらサヤが以前交渉に行った『イシュトレー』という組織らしくて」

脇に立っていたサヤが口を挟む。

マキノ「イシュトレー? 聞いた事の無い組織ね」

サヤ「ちゃあんと調べてありますよぉ。事の起こりは十年前、元々は町工場で細々働いてたオジサンが首領です」

手に持った資料に目を通しながら、ヨリコが続ける。

ヨリコ「彼は世界征服という、その身に余る大きな野望を抱え、資材や人員を少しずつ蓄えていったそうです」

マキノ「……つまり、野望に乗り出す準備がついに完了し、その第一歩としてここに攻めてくる……と?」

ヨリコ「おそらくはそうでしょうね。……こちらを」

ヨリコが合図をすると、兵士達が大型ディスプレイの電源を入れた。


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