過去ログ - 一夏「おれ……えと、私は織斑一夏と言います」
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201: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/07/28(日) 15:00:10.50 ID:r0Kd2tZX0








――――――俺は死んだのか?


少女「また会えたね」

一夏「そうだね。懐かしい……」

気づくとどことも知れない澄み渡った空と海が融け合った場所だった。そして、見上げるばかりの星空が世界を照らしている。

だが、織斑一夏はここを知っていた。いや、正しくは一度来たことがあった。

騎士「“強さ”を欲しますか」

一夏「…………俺は」

――――――何も考えたくない。

言葉にしてはいないが、それが本当の気持ちだった。

――――――生きるも地獄、死ぬも地獄。

逃げ続けるのにも、誰かに運命を弄ばれ続けるのも、痛みを感じ続けるのも嫌になった。
本当は結論を出した時点で――――唯一の肉親を泣かせてまで出奔を決意した時点で、この世の全てに飽きてしまっていたのだ。

――――――死に場所を探していたのだ。


――――――それが一番手っ取り早く全てを解決する唯一の方法だったから。


だが、少女は星空を眺めて言うのだった。

少女「呼んでる」

一夏「………………っ!」

一夏「聴きたくない!」

少女「呼んでる。ほら、あそこ」

箒『みんな、大丈夫か!?』

セシリア『何とか凌ぎましたけれど、もうシールドエネルギーが……』

鈴『あいつが3人も居るなんてとんだ天国じゃない……』

シャル『残念だけど、もうシールドエネルギーが限界……』

ラウラ『隙のない連携だ。『AIC』もままならないとは……。敵に回られていかに織斑一夏という存在が強大であったか、身を以って噛み締めている』

千冬『ここは私が引き受ける。お前たちは行け!』

箒『千冬さん!?』

千冬『すまない、一夏を頼む!』

一同『織斑先生ーーーーーー!!』

少女「行かなきゃ」

一夏「いやだ!」

一夏「俺はもう誰も傷つけたくない! 傷つきたくない! どうしてあんな世界に帰らないといけないんだ!」

一夏「怖い、怖い……! いやだ、いやだ……!」



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