過去ログ - 一夏「おれ……えと、私は織斑一夏と言います」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/27(土) 00:30:15.93 ID:sm8a3fLu0
セシリア「素晴らしい狩りでしたわ」
一夏「ほら、箒ちゃん、鈴ちゃん、これ」
箒「ありがとう、一夏。これ、一夏があの木を登って採ってきてくれたんだな」
一夏「ああ。これぐらい朝飯前さ」
鈴「ねえ、何人肩車したらあの木の実採ってこれるのかしらね」
箒「私に聞くな。私だって一夏がここまで野生児だっただなんて思いもしなかった」
鈴「私も一夏に憧れて鍛えていたけど、私も一夏と同じくまだまだってことか」
一夏「………………」クンクン
セシリア「どうしたんですの、一夏さん? 何だか凄く無理をなさっているような」
一夏「あの、セシリアさん。俺、もう川の匂いとかクロウサギの臭いとか、いろいろしてないよね?」
セシリア「…………? ええ。しっかりと清潔さが一夏さんを包み込んでいますわ」
一夏「………………」
セシリア「何ですの、急に真面目な顔になって(こんな力強い目で見つめられたら、私…………)」
一夏「何だろう、凄く嫌な臭いが……」
一夏「血糊の臭いよりも遥かに吐き気を催すようなゲロ以下の臭いがプンプンする」
一夏「まさか、カラーボールをぶつけられた強盗でも近くに潜んでいるんじゃ?」
箒「それは本当か、一夏」
鈴「特別な臭いなんて全然しないわよ?」
一夏「でも、何かが近くにいるのは間違いない!」
セシリア「こ、怖いですわ、一夏さん」ダキッ
一夏「ちょっと離れてて」
鈴「い、一夏、急に木によじ登ってどうしたの?」
一夏「ふん!」
箒「太い木の枝を素手で叩き折った!?」
一夏「これで武器らしい武器にはなったか」
一夏「――――――と、そこだ!」
一夏が武器をこしらえたのは実は陽動であった。
敵が動くのは何か大きな行動の直後:隙を見せた瞬間と相場が決まっていた。
だから、一夏は武器を作ると同時に相手の出方を窺える行動をとったのだ。
一夏の瞬発力は電光石火だった。
獲物に飛びかかる肉食獣のそれと全く同じに見えた。
その一瞬だけ覗かせた虎の表情を鈴は見逃さなかった。
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