過去ログ - 一夏「おれ……えと、私は織斑一夏と言います」
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2013/07/27(土) 01:26:08.30 ID:sm8a3fLu0
だが、一夏の目は痛みに慄えることもなく、一心不乱に毅然とラウラの目と目を見た。
ラウラ「な、何だ、こいつの、目は…………(こ、この目はあの人と――――――)」
そして、予想を遥か上を行く一夏の奇行に呆気に取られたラウラを尻目に、
ぐちゃぐちゃに裂けた制服を出来る限り整えてから言うのであった。
一夏「誰だ! お前にこんなISの使い方を教えた奴は!」
ラウラ「――――――!?」
天を呑む覇気とはこのことなのだろう。広大なアリーナに響き渡る一夏の怒声に――――――というより、
まさか自分がこんな形で叱られるとは思わなかったので、ラウラはただ目を丸くしていた。
一夏「――――――答えろ!!」
ラウラ「そ、それは…………」
一夏「答えらないほどの凡庸な人物に教えを賜ったのか!」
ラウラ「き、貴様! 織斑教官を、じ、実の姉を、愚弄するのか!?」
ラウラには信じられなかった。頭が真っ白になりそうだった。
今ここに立って自分を貫くかのような力強い眼光を放つ、織斑教官がひたすら愛している者が、
臆面もなく自分の敬愛してやまない人物を凡庸と言い放ったことに。
悔しいことにこの時、ラウラは自分が初めて織斑一夏と織斑千冬の姉弟の繋がりを心の中で認めていた。
一夏「そうか、『二連覇し損ねた』旧世界覇者“ブリュンヒルデ”織斑千冬に、か」
一夏「どうやら織斑千冬は選手としては比類なき存在でも、人を育て成長させることに関しては下手だったんだな」
ラウラ「こ、これ以上の教官への暴言は許さないぞ、織斑一夏!」
ラウラ「それに、その原因を作ったのは貴様ではないか!」
激昂するラウラであったが、先程までの残酷なまでの冷酷さの意気は見られない。
一夏「そうだ。俺こそが織斑千冬の栄光の道を汚した最大の汚点だ」
ラウラ「ならばこそ、貴様は……貴様は……!」
一夏「お前がそんなに織斑千冬を敬愛するなら、お前に何をしたんだ?」
ラウラ「私は戦うために造られた戦士だ」
ラウラ「だが、IS適性が低く、適性強化に失敗してこの醜い烙印を目に押された後は“出来損ない”と言われてきた」
ラウラ「だが、織斑教官はそんな私を救ってくださった。そして、今では部隊最強の座を得るまでに育ててくださった」
ラウラ「だから、私は織斑教官を戦士として敬愛している! そして、同時に織斑教官の栄誉を汚すものは許さない!」
一夏「なるほど、なるほど」
一夏「言いたいことはわかった」
ラウラ「だから、最大の汚点である貴様を八つ裂きに――――――」
一夏「お前も織斑千冬の栄誉を汚す汚点だよ」
ラウラ「っ!? な、何を言って…………」
一夏「なら、もう一度言うよ」
一夏「誰だ! お前にこんなISの使い方を教えた奴は!」
ラウラ「――――――!?」
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