63: ◆SgjM2fwZlnfY
2013/08/05(月) 01:58:27.46 ID:cWHd9IQ10
京太郎「……よし」
出掛ける準備が終わり、空いた時間でペットのカピバラと戯れていると、また携帯が着信を知らせた。
発信者は友では無く、中学からの付き合いである咲からであった。
思わず顔をしかめるが、嫌々ながらも電話に出た。
京太郎「……もしもし?」
咲「あ、京ちゃん?」
京太郎「何だよ。言っとくけどな迷子になったからって俺は探せないぞ」
咲「もうそうやって茶化さないで!」
京太郎「冗談だよ。で、何だよ?」
咲「どうして合宿来なかったのかなって思って……電話したんだ」
京太郎(何で報告してないんだよ……あの生徒会議長!)
思わず舌打ちをしそうになるが、グッと堪えて、理由を話した。
咲「……そっか。ごめん」
京太郎「咲が謝る事じゃなねえよ。謝るのはこっちだぜ。貴重な雑用が居なくてすいませんでしたってな」
咲「そんなことあんまり言っちゃダメだよ! 京ちゃんがいてみんながあってこその、麻雀部なのに……そんな悲しい事言わないでよ……」
京太郎(お前は良いよなカンしてりゃ勝てるんだから)
京太郎「そっか……お前がそういう風に思ってくれてたのは嬉しいぜ。合宿頑張れよ」
自分の思惑とは全く違う事を言い、電話を切った。
京太郎「あーアホらし。さっさと出掛けるか」
そう言って玄関に向かい靴を履く。
京太郎「行ってきます」
誰もいない家に一言言って家を出た。
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