過去ログ - 俺ガイルSS『なぜか学校の階段には怪談話がつきまとう』
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44:[sage]
2013/07/29(月) 15:12:33.20 ID:eWL8bE8w0

学校に着くと、普段は生徒が使わない職員通用口から校内に入る。

平塚先生は入口で防犯セキュリティを解除し、雪ノ下をともなって特別棟の鍵を取りに、いったん職員室へ向った。

ふたりで残された俺と由比ヶ浜は手持ち無沙汰となり、なんとなく気まずい雰囲気が流れる。いや別に知らない仲でなし、気まずくなる理由はないんだけどね。
だからモジモジしながら俺の方をチラチラ見るのやめてくんない?そのせいでますます俺が意識しちゃって余計気まずくなるんだってば。

「あの」「おい」

ふたり同時に声をかける。なにこれ超恥ずかしいんですけど。

由比ヶ浜がどうぞどうぞとばかりに俺にゆずる仕草をする。仕方ない、ここはひとつ、俺から話題を振ることにしよう。
とにかく俺の乏しい対人スキルを駆使して、数少ない選択肢の中から一番どうでもいい話題をチョイスする。

八幡「…怪談を試したってことは、戸部のヤツ、好きな女子でもいるのか?」

うわっ自分でふっといてなんだが、ホントにどうでもいい話題だなこれ。答えを聞いても意味ない質問ベスト・オブ・ザ・イヤーかもしれない。

戸部はサッカー部が大会前の部活で遅くなった帰りに、ひとりで学校に忍びこんだらしい。

普段からチャランポランなお陰でレギュラーから外れてはいたものの、ケガのせいでしばらくは松葉杖をつき、部活も休むハメになってしまったとか。

しかし戸部がそんな乙女チックな男とは知らなかったな。いや、俺はあいつについてほとんど何も知らないんだけど。


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