過去ログ - 【R-18】モバP「君はフルスロットル」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/08/01(木) 03:19:49.20 ID:tYWJGvjDo

焼けるような日差しがアスファルトに降り注ぎ
いかにも夏と言った蒸し暑さが身体を覆う

あたしはホース片手に愛車に水をかける
ホースからでる水のアーチは光に反射してどことなく幻想的だ

「ふんふふーん♪」

鼻歌を歌いながら愛車の汚れを落としていく
真っ赤なスポーツカー、あたしの自慢の相棒が綺麗になるのは見ていて楽しい

洗車はわりと好きなのでこうやってこまめにやっている
中身のメンテナンスも好きだけど
やっぱり見た目はいつだってカッコよくないとね

「相変わらず楽しそうだな」

ふと、聞き覚えのある声が後ろから聞こえる
見なくても声の主はわかっていたけれど
呼ばれた声に身体は反射的に振り向いていた

「あれ? 仕事はどうしたの? Pさん」

その姿を見た瞬間に顔は満面の笑みに変わり
声はいつもの1.5倍くらいは大きくなってしまう

なんて単純な性格なんだろう……

こんな簡単に明るくなったり
少しかまってもらえなくなっただけで暗くなったりと
いつの間にかあたしの中心になってしまっているようだ

「あぁ、時間調整で午後から休みをもらったんだよ」

上着を片手で持ち日差しを手で遮りながらこっちに歩いてくる
この真夏の日にフル装備で仕事しないといけないとは大変な仕事なんだな

それでも汗一つかいていないのは慣れているのだろうか
額に汗を浮かばせているあたしとはえらく違う

「それでここに来たの?」

「そうだよ、美世ならここに居ると思ってね」

「ふふっ、そうなんだ……」

暇をもらったんならゆっくりすれば良いのに……

そんな素っ気ない考えが少し頭に浮かんだけれど
わざわざ会いに来てくれる、何気ない気持ちが嬉しかった



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