過去ログ - 【MJP】銀河機攻隊マジェスティックプリンスで短編集【マジェプリ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【MJP】銀河機攻隊マジェスティックプリンスで短編集【マジェプリ】

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543: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 00:29:49.59 ID:T4z2dkDt0
レイカの声に、私の身体はさっきとは違ってすぐに反応した。
すっともう一度振り返ってみると、そこには、部下である少年と少女がいた。
少年の方――ヒタチ・イズルは、松葉杖を右肩に差し込んで出口に続く通路の隅で、必死に歩こうと動いていた。
少女の方――クギミヤ・ケイは、そんな彼に手助けしたそうな視線を送りつつも、ただ見守っていた。

以下略

544: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 00:46:12.20 ID:T4z2dkDt0
「艦長！整備長も！ …うわっ！？」

「――イズル！」

レイカに負けないくらい大きな声をイズルが上げた。

以下略

545: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 00:52:44.91 ID:T4z2dkDt0
「ええ。イズル一人じゃ不安ですから」

レイカの声に頷くと、ケイはそっとイズルの姿勢がしっかりと改まるのを確認して離れた。
まるでお姉ちゃんね、と何となく思う。
たぶん、彼女からすれば、もっと違う風に見て欲しいのだろうけれど。

以下略

546: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 00:59:16.69 ID:T4z2dkDt0
「あっはっは、イズルくん、尻に敷かれちゃってー」

そんな私の横で、男の人のように豪快な笑い声を上げて、レイカがからかうような笑みを浮かべる。
…イジワルなお姉さんだこと。まぁ、私もレイカもそろそろ三十路なので、『おばさん』になっていくのかもしれないけれど。
いや、まだ早すぎるわね。私もレイカも『お姉さん』で全然通じるだろう。

以下略

547:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/17(日) 01:11:29.96 ID:qiuaeTqYo
見てるよ

548: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 01:11:56.52 ID:T4z2dkDt0
軽く自己嫌悪に陥りかけて、すぐに持ち直す。
そのまま私たちはその場でお互いのことを話し始めた。
仕事のこと。マンガのこと。お菓子のこと。お酒のこと。
…どんどん話の内容が脱線しているような気がする。
いや、気のせいじゃないけれど。

以下略

549: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 01:23:13.75 ID:T4z2dkDt0
まぁ、でも仕方がないだろう。
また会える機会はあるはずだ。…きっと、遠い日になるだろうけれど。
今日はもう、このまま――

「…あ、いっけない」

以下略

550: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 01:26:52.54 ID:T4z2dkDt0
「…私、飲み物買ってくるから」

レイカがその場を去った途端、今度はケイが思いついたように言うと、くるりと方向転換した。
こちらをチラリと見た彼女は、微笑んでいて。
積もる話もあるだろう、とその目は言いたげでいた。

以下略

551: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 01:50:53.77 ID:T4z2dkDt0
「あの、艦長」

「…何？」

もどかしい感覚に悩んでいるうちに、沈黙に耐えきれない、といった調子でイズルが話しかけてくる。

以下略

552: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/11/17(日) 02:02:53.88 ID:T4z2dkDt0
ごほん、と私は自分の気持ちを改めるために咳払いをした。
私の思考など知る由もないイズルは、慌ててぴん、と背筋を立てた。
こういう動作には、私の教官時代の経験が生きているのかもしれない。
くすり、と何となくおかしくて、口元が綻んでしまう。

以下略

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