97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/08/04(日) 10:36:46.86 ID:bTASoWdVo
「やよい。ねぇ、やよい」
「伊織ちゃん……」
怯え混じりのやよいの声が、私の心を震わせる
なくなったはずの罪悪感を呼び覚ます
「……………」
「伊織ちゃん?」
開放してあげると。言えなかった
さようならと。言えなかった
だけれど私は体を動かし近づいていた
無言である恐怖はやよいにはないか、
もしくは私自身がもう凄むことが出来なくなっているのかもしれない
やよいは黙って私を待っていてくれた
「伊織ちゃん、私――」
何かを言おうとした。でも、私は言わせなかった
何故か理解できてしまったから。
彼女の唇を、ファーストキスを奪った
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